Webサイトで集客を成功させるためには、SEO対策が欠かせません。
特に効果的な手法のひとつが、自社の魅力をWebサイト(ブログやコラム)で発信する「オウンドメディア」の運営です。
この記事では、WordPressを使ったSEOに強いオウンドメディアの作り方を、メリットや制作のポイント、運用方法を交えて解説します。
(2024年10月14日 一部内容を更新しました。)
オウンドメディアとは?SEOに必要な理由
オウンドメディアとは、自社が運営するWebメディアのことで、自社サービスや商品について情報を発信する媒体です。オウンドメディアは、見込み客や潜在顧客に自社の魅力を伝え、SEO効果を高める重要な役割を担います。
見込み客に自社サービスの魅力を伝える
見込み客向けのオウンドメディアは、商品やサービスの詳細を伝え、ユーザーの購買意欲を高めることが目的です。たとえば、商品画像や動画を使って商品説明を行うことで、ユーザーの購入決定を後押しします。
さらに、オウンドメディアを通じて自社の価値観や独自の強みを一貫して発信することで、ブランディングにも寄与します。見込み客が自社のブランドに対して信頼や好感を抱くことで、商品やサービスの選定時に優位に立つことができます。
潜在顧客を獲得する
一方、潜在顧客獲得を目的としたオウンドメディアは、自社サービスにまだ気づいていないユーザーに情報を届けるためのものです。
SEOの視点では、潜在顧客が検索するキーワードをリサーチし、それを含んだコンテンツを作成することで、検索結果で上位表示され、認知度を向上させます。
WordPressでオウンドメディアを運用する3つのメリット
① 自社で簡単に更新できる
WordPressは管理が容易で、記事の投稿や編集が自社内で簡単に行えるため、タイムリーな情報発信が可能です。迅速な更新は、ユーザーの信頼獲得にもつながります。
② 柔軟なデザインと機能
WordPressでは、デザインテーマを活用したり、テンプレートの独自にカスタマイズすることで、自社のブランドやターゲット層に合わせたデザインのサイトを構築できます。
さらに、プラグインを利用すれば、問い合わせフォームや会員登録機能などの重要な機能を簡単に追加でき、コンバージョン率を高める施策が可能です。
③ SEOプラグインの活用
WordPressには、SEO対策に特化したプラグインが多数存在します。
これらのプラグインを活用することで、SEOの知識がなくても簡単に対策を講じることができます。
以下は代表的なSEOプラグインです。
Yoast SEO
Yoast SEOは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに人気のあるSEOプラグインです。タイトルタグやメタディスクリプションの設定、キーワード分析、XMLサイトマップの自動生成など、SEO対策に必要な機能が揃っています。さらに、記事ごとのSEOスコアを可視化し、最適化のアドバイスを提供してくれます。
All in One SEO Pack
All in One SEO PackもWordPressユーザーに支持されているプラグインで、SEOに必要な設定を一括で管理できます。自動的にメタ情報を生成し、投稿やページごとのSEO設定が可能です。特に、初心者にも扱いやすいシンプルなインターフェースが特徴です。
Rank Math
Rank Mathは、豊富なSEO機能で、Yoast SEOやAll in One SEO Packの代替として急速に普及しています。キーワードごとのランキング追跡機能や、Googleアナリティクス、Google Search Consoleとの連携機能などを簡単に実装でき、SEOを強化、分析するための様々な機能が用意されています。
ロングテールSEO戦略の活用
オウンドメディアでSEOで効果を上げるためには、ロングテールSEOを取り入れるのが有効です。
これからオウンドメディアを立ち上げる場合、最初から「ビッグキーワード」を狙っても、効果を上げるのは難しくなります。
ロングテールSEOでは、競争が少なく検索ボリュームの小さい「スモールキーワード」を狙いながら、徐々に「ビッグキーワード」を強化していく戦略を取ります。
ビッグキーワードとスモールキーワードの違い
- ビッグキーワードは「ダイエット」や「転職」など、検索ボリュームが大きく、競争が激しいキーワードです。
- スモールキーワードは「ダイエット 自宅 簡単」「転職 女性 IT業界」など、検索ボリュームは少ないものの、具体的でコンバージョン率が高いニッチなキーワードで、復数のキーワードを組み合わせることが多いです。
スモールキーワードで成功を積み重ねる
まずはスモールキーワードをターゲットにし、少しずつSEO効果を高めます。
スモールキーワードは競合が少なく、短期間で上位表示されやすいため、これからオウンドメディアをスタートする際に取り組みやすい戦略です。
中長期的にビッグキーワードを強化する
スモールキーワードで実績を積んだ後は、ビッグキーワードの強化に注力します。
関連性のあるスモールキーワードでコンテンツを増やし、内部リンクでサイト全体を充実させることで、Googleからの評価が高まり、ビッグキーワードでも上位表示される可能性が高まります。
オウンドメディアに必要なブログ機能
オウンドメディアには、定期的なブログ(コラム)の投稿が欠かせません。
ブログはSEO効果を高める重要な手段であり、以下の機能を備えていると効果的です。
SNSシェアボタン
SNSシェアボタンを設置することで、ユーザーが記事を拡散し、さらなるアクセスが期待できます。特に「いいね!」や「シェア」が増えることで、コンテンツの信頼性も高まります。
人気記事や関連記事の内部リンク
人気記事や関連記事をサイト内でリンクすることで、ユーザーが複数のページを閲覧し、サイトの回遊率が向上します。これにより、ユーザーの滞在時間が長くなり、SEO効果がさらに強化されます。
カテゴリー分けとタグ機能
カテゴリー分けやタグを活用することで、ユーザーが興味のあるコンテンツを見つけやすくなります。また、検索エンジンにも効果的に認識され、SEO効果が高まります。
ブログに関連した構造化マークアップ
ブログ記事のSEOを強化するためには、構造化マークアップを活用することが効果的です。特にブログに関連した構造化マークアップを正しく実装することで、検索エンジンがコンテンツをより詳細に理解し、検索結果にリッチスニペットを表示する可能性が高まります。
オウンドメディアを運営する上で重要な5つのポイント
SEOに強いオウンドメディアを運営するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
① キーワード選定
ターゲットユーザーが検索するキーワードをしっかりとリサーチし、それに基づいてコンテンツを作成します。キーワード選定を怠ると、上位表示されにくくなります。
② 見出しにキーワードを含める
記事の見出しにはキーワードを盛り込み、Googleに認識されやすくすることで、SEO効果を高めます。
③ キーワードに沿った文章を書く
選定したキーワードに沿ったコンテンツを提供することが重要です。ユーザーが求める情報をしっかりと把握し、そのニーズに応える内容を意識しましょう。
④ 独自性のあるコンテンツを提供する
他サイトと同じ内容ではなく、独自の視点や経験を取り入れたコンテンツを提供することで、ユーザーに価値を提供し、検索エンジンからの評価も向上します。
⑤ 専門性の高いコンテンツを作成する
専門的で信頼性の高いコンテンツを提供することで、Googleからの評価が高まり、SEO効果も期待できます。業界に特化した知見を深掘りした内容が求められます。
まとめ
WordPressを活用してSEOに強いオウンドメディアを構築することは、Web集客を行うためにぜひ検討いただきたい手段の1つです。
特に、ロングテールSEOを意識したコンテンツ戦略を取り入れることで、スモールキーワードから成功を積み重ね、中長期的にビッグキーワードでも成果を上げられるようになります。
オウンドメディアの運営には、SEOに関する知識と時間、労力を要しますが、適切な戦略で継続的に運営を行うことで、中長期的に効果が見込めるほか、自社の製品やサービスに関連した有益な情報を配信することで、ブランディングにも寄与します。
クロスウィッシュではWordPressを使用したオウンドメディアの構築から、SEO記事制作代行など、運用も含めたSEOをトータルサポートしております。
WordPressを使用したオウンドメディアをご検討の際は、お気軽にご相談ください。